4月4日(土) その2
谷内庸生さんのトークショー、行けて本当によかった。谷内さんはカンヌの黒澤明監督の展示のアートディレクションをしていた時に「なんで人のものを作っているのか」という気になってきて、デザインの仕事はすっぱりやめて、アートの道に進んだそう。それが50歳を過ぎたくらいの時。デザインを辞めても生きていくためにはお金が必要なので、どん底みたいなアルバイトもした。その経験は本当に本当に良い経験になった、と心の底から出てきている言葉で語られていたシーンが印象的だった。
アートに値段が付くことにも疑問を持っておられた。アートが高値で取引されることについて、価値が付くことについて、それはアートなのか、と。そう考えて、自分の作品を売ることもあまりしてこなかったそう。
最近、仕事は仕事で、自分のやりたいことや表現については、そこにお金を稼ぐための仕組みを無理やり入れて、それも生活のために拡大させていくのではなく、小さくてもそっちはそっちで続けていけるくらいのお金が回っていけば良いのではないか、と考えるようになったことも相まって、谷内さんの生き方にすごく共感したし参考にしたいと思った。
今回のトークショーのためにBGMを作られたnensowさんにご挨拶して、話をしていると、自分が大好きでよく聴いているfuzkueの店内のBGMを作った方だということがわかり、衝撃的すぎて鳥肌がたった。最近聴いていたCOCHAEの玩具工芸社のPodcastのジングルもめちゃめちゃ良いな、世の中には変わった音を作る人がいるものなんだなぁと思っていたら、同一人物だった。しかも同じ倉敷出身とのことで、なんとこの世界は小さいのかと、大人になる度に思う。
トークショーの後、谷内さんやCOCHAEや備凸工の皆さんとの打ち上げにお邪魔させてもらって、その会も本当に楽しかった。京都の丹後でちりめんの織物を作っている自分と同じくらいのの世代の2人組が来られていて、その方たちから話を聞けたのもおもしろかった。2人で共同代表で合同会社を作って3期目とのことで、めちゃめちゃモノグみたいだった。
昨年から、わざわざその場所に言って生の話を聞くことは本当に良いなと思う。Podcastや動画でも人の話は聴けるけども、そこに行ったという事実が人生に与える影響が大きい。