エッセイ

月曜日の夜

りゅーまち

サカナクションのオンラインライブを観ている。

GW最後の土曜、日曜の夜と、それに続く月曜の夜の3日間でいい感じの明かりのスタジオからオンラインライブを配信してくれている。今日は最終日。

この3日を連休の最中ではなく、連休の終わりからその次の平日に繋げることで、長期連休終わりと連休明けのみんなの憂鬱な気持ちを和らげてくれるというサカナクション の粋なはからいなのでは..!現に、今日は「今晩もサカナクションのライブある!」と思いながら仕事がんばれた。サカナクションありがとう〜。

日を分けて時系列で1st〜7thまでアルバムを順番に振り返りながら演奏するというありそうでなかったコンセプトで、その中でもこんな夜の時間に似合う曲を選曲してくれている気がする。

懐かしい曲を聴いていると一瞬、それを聴いていた時期の自分に戻ったような気がする。

そしてすぐに今の自分に戻ってくる。あれから何年経った?あの頃何考えてた?あの頃考えてた未来の自分に、今なれてる?

「もしも、人生をやり直せるとしたら、どこからやり直す?」という質問の回答を考える時、昔は「中学生くらいからやり直したい」と思っていた。

どこかの時点で「やり直さなくていい」と思うようになった。

もしやり直して今までの人生と別の道を歩んだとしたら、今までの人生を辿ってきた自分も、積んできた経験も、この家族も、出会ってきた人達もいなくなる。

立派な経験をしてきたわけでもないし、その経験に全然満足もできていないけど、昔やってたあれが今のこれに生きてるとか、あの出会いがあったから今があるとか、過去を肯定できるようになってきた。そして過去にできなかったことは今からやればいいやと思えるようになった。

10年前よりも今が楽しいし、これから来る未来の方に可能性を感じる。

10年後もこんなことを考える夜があるだろうか。この夜を思い出すだろうか。

10年後は今より楽しい未来を生きているだろうか。

サカナクションのオンラインライブが終わった。

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りゅーまち